【神崎美月の痴女日記】鏡の中の私が見つめる夜。ディルドと幻想に溺れる外資系コンサルの告白

10月8日 水曜日

外資系戦略コンサルティングファームのコンサルタント。

神崎美月、26歳。それが、太陽の下での私のすべて。今日もまた、分厚い提案書と数字の羅列、そしてクライアントの厳しい追及という名の戦場で、私は完璧な鎧を纏って戦い抜いた。一分の隙もないロジック、冷静な分析、そして揺るぎない自信。けれど、その鎧を脱ぎ捨て、真夜中の寝室に一人佇むとき、私はいつも途方もない虚無感に襲われるの。

シャワーの熱いお湯が、昼間の緊張を溶かしていく。けれど、肌の上を滑り落ちるのは、ただの水滴だけではない。心の奥底に澱のように溜まった、名付けようのない熱い疼き。それが、今夜もまた私を苛(さいな)む。

シルクのガウンをはだけると、ひやりとした空気が素肌を撫でた。私の寝室には、不釣り合いなほど大きな姿見が置いてある。そこに映るのは、昼間の私とは似ても似つかぬ、生々しい肉体を持つ一人の女。自分でもてあますほどの、この豊かな胸(美乳)。きつく尖った先端が、鏡の中の私を挑発しているようだわ。

視線を感じる。

いいえ、誰もいない。この部屋には、私一人だけ。この視線は、鏡の向こうから、私自身が私に向けているもの。見られている。その背徳的な事実が、私の身体のいちばん奥にあるスイッチを押してしまう。

「…なんて、はしたない」

理性が囁くけれど、もう遅い。下腹部は熱を帯び、指先まで痺れるような感覚が走り抜ける。引き出しの奥に隠した、私の秘密。冷たく滑らかな感触のディルドを手に取ると、もう後戻りはできないと悟ったわ。タブレットの光が、闇に慣れた目に眩しい。再生されるのは、私とは違う世界の、大胆な女たちの宴。

最初のシーンは、女優がそれを愛おしそうに口に含む場面だった。

なんて淫乱な…。そう思った瞬間、私の身体は勝手に動き出していた。鏡に映る自分と視線を合わせながら、まるで笛を吹くように、ゆっくりと先端を舐め上げる。冷たいそれが、私の舌の熱でぬるりと濡れていく。その光景が、信じられないくらいスケベで、恥ずかしくて、たまらなく興奮する。

動画の女優と自分を重ねる。彼女と同じように、それを深く、深く口に含み、ゆっくりとストロークを繰り返す。そんな自分を鏡で見つめながら、右手の指は、いつの間にか濡れそぼった花園の中心へと吸い込まれていた。粘り気のある蜜が指に絡みつき、内部を掻き回すたびに、くちゅ、と小さな音が立つ。ああ、なんてこと…。昼間の私が知ったら、きっと軽蔑するに違いない。でも、もう止められないの。

次は、ベッドに仰向けになり、恥も外聞もなく両脚を大きく開いた。鏡に映るのは、人間の一番無防備で、いやらしい姿。その中心に、ゆっくりとディルドを沈めていく。ひんやりとした異物が、熱く濡れた粘膜を押し広げていく感覚。出し入れを繰り返すたびに、中からは白い光を放つ蜜が溢れ出し、会陰を伝っていく。その一筋の光さえも、鏡は克明に映し出す。ああ、なんて痴女かしら、私。もっと見られたい。このだらしない姿を、誰かに…。そんなMの願望が頭をもたげる。

もう、理性なんてどこかへ消えてしまった。

私は鏡に向かって四つん這いになり、顔をシーツに押し付け、お尻だけを高く、高く持ち上げた。これ以上ないくらい、屈辱的で、服従的な格好。鏡には、ディルドを受け入れて喘ぐ私の中心部と、そのすぐ隣で固く閉じられたもう一つの秘密の蕾が、はっきりと映し出されていた。その光景に、脳が焼き切れてしまいそう。開いたままの口からは、意味をなさない吐息と、一筋のよだれが垂れていた。

その瞬間、私の手の中にあるそれが、変質していくのを感じた。

これはもう、シリコンの塊なんかじゃない。

動画の中の彼が、画面を突き破って、今、ここにいる。これは彼の、血管が浮き立つほどの熱を持った、硬い現実そのものだわ。

幻想の彼が、私のすべてを暴くように、容赦なく奥を突き上げる。そのたびに、現実の私の身体はビクンと跳ね、内部は彼を逃がさぬようにきつく締め付け、愛液がさらに溢れ出す。硬さ、熱、大きさ、脈動。子宮の入り口を抉るような感覚に、思考が砕け散っていく。

ああ、ダメ…!

彼のものが、私のいちばん奥で、熱い奔流を解き放った。

思考が真っ白に塗りつぶされる。外資系コンサルの神崎美月は、彼の白い濁流に飲み込まれて、完全に破壊された。残ったのは、ただ与えられる快感に身を捩らせる、雌の獣。

すべてが終わった後、だらしなく溢れ出た白い蜜を、そっと指ですくいとる。幻想の彼の名残と混じり合ったそれを、ゆっくりと口に含んだ。鏡の中の私は、見たこともないくらいに恍惚とした顔で、私を見つめ返していたわ。

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この記事を書いた人

はじめまして、美月です。昼間は丸の内で働くコンサルタント。夜は、誰にも言えない秘密のレビューを、この場所だけで綴っています。あなたと、特別な時間を共有できたら嬉しいな。

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