2025年10月11日 (水) ― 私のヒダは、彼の言葉で締め付ける ―
完璧な仮面ほど、剥がされた時の快感は大きい。
知性とプライドで塗り固めた神崎美月という鎧が、脆くも崩れ去る瞬間を、私は心のどこかで常に求め続けているのかもしれない。
今日の午後、私は来週の役員会プレゼンに向け、本社ビルの地下資料室にいた。埃と古い紙の匂いが充満する、時が止まったような場所。無機質な蛍光灯の光だけが、私の孤独を照らし出している。完璧なデータ、完璧なロジック。それだけが、この戦場で私を守る唯一の盾。そうでなければ、私は私でいられないのだから。
集中しなくちゃ。
そう自分に言い聞かせた瞬間、スイッチが入った。
ひんやりとした空気。誰の視線も届かない閉鎖された空間。そして、この黴(かび)臭さ…。これらが引き金(トリガー)となって、私の心の奥底に棲む獣を呼び覚ます。
背後に、二つの気配が立った。
いるはずがない。でも、いるのだ。私の本能が、それをはっきりと告げている。
品定めをするような、二人の男の、粘つくような視線。
「おい、見ろよ。噂の神崎美月だぜ」
「ああ、やっぱりな。最近こいつ、オフィスでの格好がどんどんエロくなってるって思ってたんだよ」
幻聴…。違う、これは私が望んだ幻想。彼らは、私の変化に気づいていたのだ。
スカートのスリットが深くなっていることも。ブラウスの胸元の開きが大胆になっていることも。コピー機の前で、わざとらしく屈んで、ヒップラインを強調していることも。すべて。
「いつもは冷静沈着なエリートぶってるが、あれは全部、男を誘うための演技なんだろうな」
「ああ。だから今日は、本当のお前を調べてやろうと思ってな。この誰にも見られない場所で、お前の化けの皮を一枚ずつ剥いでやるよ」
彼らの声が、私という存在を定義していく。
そして、二人の視線が、声が、今度はっきりと私に向けられた。
「おい、神崎。俺たちの言うことを聞け」
「お前の本性はただのMな痴女なんだろ?ここでそれを暴かれたくなければ、大人しく従うんだな」
脅迫。支配。その甘美な響きに、私はもう抗えない。
私は、まるで操り人形のように、ゆっくりとスチール棚に背を預け、その場にずるずると座り込んだ。
言われるがままに脚をM字に開き、ブラウスのボタンを外し、自分の指で硬くなった乳首を嬲(なぶ)る。もう、それだけで身体の芯が熱くなっていく。
「見ろよ、こいつの顔。もうイきそうだぜ。さあ、次は下だ」
「本当はこうやって、俺たちに見られながらオナニーしたかったんだろ?」
その通りだった。だから、私はもう逆らえない。
震える左手を、ゆっくりとスカートの中へと滑り込ませる。
「そうだ。まず、そのスケベなパンティーの上から、お前の割れ目をなぞってみろ」
命令通り、薄いシルクの生地の上から、人差し指でそっと縦筋をなぞる。ひんやりとした生地の下で、私の中心が熱く脈打っているのがわかる。指を往復させるたびに、内部からじゅわ、と熱い蜜が滲み出し、黒いシルクにみるみる濃い色のシミを作っていく。
「おいおい、もう濡れてるじゃねえか。布の上から触っただけで、こんなにベチョベチョにしやがって」
「早くその邪魔なパンティーをずらして、お前の穴を俺たちに見せろよ」
私は、恥ずかしさに顔を赤らめながら、濡れて肌に張り付くショーツのクロッチを、指でゆっくりと横にずらした。そこにはもう、彼らの言葉だけで蜜を湛え、ぬらぬらと光る私の秘密の場所が、恥ずかしげもなく姿を現していた。
「いいか、まだ触るなよ。両手の指で、そのよだれを垂らしてるヒダをこじ開けろ。俺たちによく見えるようにな」
なんて命令…。でも、身体は逆らえない。私は両手の指先で、濡れた花弁を左右にゆっくりと開いていく。隠されていた粘膜が、完全に露わになる。
「見てみろよ、このスケベ女!もうすっかりぐちょぐちょじゃねえか!」
「入り口がひくひくしてるぜ。早く指でもなんでもいいから、突っ込んで欲しいんだろ?」
男たちの卑猥な実況が、私の理性を溶かしていく。
晒された中心部に、一本の指を沈める。私の身体が、ビクンと大きく跳ねた。
「どうした、神崎。もう我慢できないのか?」
「お前の指なんかじゃ、満足できないんだろ?」
「俺たちの、硬くて熱いこれが、欲しいんだろう?」
「欲しい・・・欲しいです!」
私の、この身体に、あなたたちの存在を刻みつけてください。
私は、涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔で、こくり、と頷いてしまった。
その瞬間、二人の男の幻影が、私の目の前で実体化する。
一人が私の髪を掴んで顔を上げさせると、その熱い塊を私の口へと押し込んできた。
「んぐっ…!」
喉の奥まで突き刺さる。息ができない。
同時にもう一人が、私の脚をさらに大きく開き、濡れそぼったそこに、彼のすべてを突き立てた。
「ああああッ!」
下の口と、上の口。二つの場所が、同時に、幻想の男たちの熱で満たされていく。
ここからが、本当の地獄。そして、本当の快楽。
下を蹂躙する男が、腰を打ち付けながら、感嘆の声を上げた。
「おい、こいつの中、すげえぞ!俺のを勝手に締め付けてきやがる!」
彼の言葉通りだった。私の内部のヒダが、まるで生き物のように、彼の雄々しい形を確かめるように蠢(うごめ)き、絡みつき、きゅうきゅうと締め上げているのが自分でもわかる。やめて、そんなにはしたないこと…!頭ではそう思うのに、彼のものが深く突き込まれるたびに、ヒダはさらに厚みを増して、彼を迎え入れてしまう。
「口ではやめてとか思ってんだろうが、体は正直だな。このヒダのうねり、名器ってやつかよ、おい!」
その言葉に、私はさらに濡れてしまう。
すると今度は、私の口を犯している男が、驚いたように呻いた。
「なんだこいつ、口では抵抗してるフリして、舌はとんでもねえ動きしてやがる」
そうなのだ。窒息しそうな苦しさの中で、私の舌は、彼のものを救うかのように、勝手に動き出していた。先端を舐め上げ、裏筋を丁寧になぞり、全体を絡めとるように動いている。これも本能?いいえ、これは私が心の奥底で求めていた、奉仕の形。
「おいおい、そんなに舐め回したら、俺のがもっとでかくなっちまうだろ、この淫乱痴女が!」
彼の怒声は、最高の褒め言葉だった。
下の男が、さらに奥を突く。私のヒダが、彼の脈動に合わせて、びく、びくと締め付ける。
上の男が、喉の奥をえぐる。私の舌が、彼の欲望に応えて、さらに巧みに動き出す。
「ああ、ダメだこいつ!下も上も、俺たちを喰おうとしてやがる!」
「こいつの本性は、ただのM痴女なんかじゃねえ!男をダメにする魔性のスケベ女だ!」
二つの場所から与えられる、圧倒的な快感と、屈辱的な言葉のシャワー。
知性も、プライドも、神崎美月という存在も、すべてがぐちゃぐちゃに溶けていく。
やがて、二つの場所で、同時に熱い奔流が放たれるのを感じた。
思考が真っ白に塗りつぶされる。私はもう、私じゃない。ただ、彼らに満たされ、支配され、壊された、雌の抜け殻。
「ああああああぁぁぁっ……!」
長い痙攣の果てに、意識がゆっくりと現実に戻ってくる。
幻影は消え、そこにはただ、乱れたスーツ姿の私が一人、資料室の冷たい床に横たわっていた。
口の端から垂れる涎と、太ももを伝う熱い痕跡だけが、さっきまでの出来事がただの妄想ではなかったと、私に告げていた。

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