伊藤舞雪– category –

冒頭：本当は、めちゃくちゃに壊されたいの 私、神崎美月は、多くの男たちを部下として従えている。彼らは私を「完璧な上司」として尊敬し、少しの畏怖の念を持って接してくるわ。でも、彼らは知らない。その冷静で、知的な仮面の下で、私がどれほど汚らわ...

金曜の夜。 カツ、カツ、と私のハイヒールの音だけが、静まり返ったオフィスの廊下に響き渡る。完璧に仕上げたプレゼン資料、クライアントからの賞賛の言葉…今日も私は「デキる女、神崎美月」を完璧に演じきった。 けれど、重厚なマホガニーのドアを閉め、...

ふふっ、神崎美月です。 人間の心って、本当に不思議よね…。普段は貞淑な仮面を被っていても、たった一つのきっかけで、心の奥底に眠っていた欲望が溢れ出してしまうことがあるなんて。 今回、私の心を捉えて離さないのは、そんな人間の抗えない“性（さが...