カチ、カチ、カチ…。
深夜のオフィス。
無人のフロアに響くのは、私のタイピングの音だけ。
時刻は24時を回ろうとしている。
外資系コンサルの「神崎美月」は、まだデスクの前にいた。
モニターに映る無機質なグラフと、窓ガラスに映る疲れ切った「ON」の私の顔。
その二重写しになった光景に、ふ、と乾いた笑いが漏れた。
完璧な資料。
完璧な私。
でも、本当は違う。
この静寂が、この「誰もいない」という状況が、私の鎧の内側で、硬い蕾だった何かを、じわりと濡らし始めている。
私はゆっくりと立ち上がり、自分のデスクエリアから一歩、踏Gみ出した。
カーペットが、ハイヒールの音を静かに吸い込んでいく。
誰もいない。
上司も、同僚も、後輩も。
この知性の戦場は、今、私一人のもの。
その事実が、私の奥深くの熱源に火を点けた。
自分のデスクじゃ、ダメ。
こんな衝動は、あの小さな場所では収まりきらない。
私の足は、吸寄せられるように、フロアの中央に位置する、あの場所へ向かっていた。
ガラス張りの、大会議室。
重いガラスのドアを、音を立てないように、そっと開く。
ひんやりとした空気が、私の火照った肌を撫でた。
広い。
静かだ。
中央には、磨き上げられた黒檀の巨大なテーブル。
役員たちが座り、私たちが知力を尽くしてプレゼンを行う、このファームの「聖域」。
私は、まるで夢遊病者のように、そのテーブルに近づいた。
そして、何を思ったのか、スカートの裾を気にするでもなく、その冷たいテーブルの上に、よじ登るようにして腰を下ろした。
行儀が悪い?
ええ、そうよ。
でも、もう止まらないの。
タイトスカートの生地が擦れる、微かな衣擦れの音。
テーブルの冷たさが、薄い生地越しに、私のお尻から太ももへと伝わってくる。
その冷たさに、ぞくぞくした。
「……何がしたいの、神崎美月」
もう一人の私(理性)が、呆れたように囁く。
「ここで、あんなプレゼンをしていた貴方が。そのテーブルの上で、まさか」
そうよ。
まさか、よ。
私は、目を閉じた。
そして、この静寂を、私の「妄想」で満たしていく。
黒いレースの挑発、ガーターベルトが暴く本性

目を閉じると、この静かな会議室は、一瞬にして「満員」になる。
いる。
みんな、いる。
社長が、役員たちが、私をいつも値踏みするような目で見る、あの上司たちが…。
円卓を囲むように座って、全員が私を見ている。
テーブルの上に乗った、私一人を。
「……な、何よ……」
声が震える。
(妄想の中の)私の上司が、ねっとりとした笑みを浮かべて言う。
『どうした、神崎。いつもの威勢はどうした?』
『今日は、お前の「別のプレゼン」を見せてもらうぞ。その完璧なスーツの下に隠した「本性」をな』
男たちの、粘つくような視線。
それが、私のブラウスを透かし、スーツを貫通して、素肌に突き刺さる。
「や……見ないで……」
私は(妄想の中で)身を縮こませる。
でも、現実の私の手は、その「妄想」に導かれるように、自分のブラウスの第一ボタンに、かかっていた。
『ほら、見せてみろ』
『お前のその白い肌を、俺たちに晒してみせろよ』
卑猥な声が、脳内に響き渡る。
違う、私の仕事はこんなことじゃ…。
でも、指が、勝手に動く。
何の音も立てず、滑らかな貝ボタンが、小さな穴から一つ、抜け落ちた。
鎖骨が見える。
『そうだ、いいぞ。実に滑らかそうな肌だ』
『次だ、神崎。焦らすなよ』
二つ目。
胸の谷間の、ほんの入り口が露わになる。
男たちの息遣いが、荒くなるのが(妄想の中で)聞こえる。
「……ぁ……」
恥ずかしい。
恥ずかしいのに、指が止まらない。
一つ、また一つと、ボタンが静かに外されていく。
ブラウスが左右に開かれ、レースの黒いブラジャーが、会議室の冷たい蛍光灯(の妄想)に晒された。
『ほう……黒のレースか』
『おいおい、神崎。そんな挑発的な下着を、あのスーツの下に着込んでいたのか』
『スケスケじゃないか。乳首の形が、もう透けて見えてるぞ』
『本当は期待してたんだろう? こうなることを。いやらしい女だ』
その言葉が、私の脳を痺れさせる。
ああ、そうよ。
期待してた。
貴方たちに、私のこの「武装」を見つけてほしかったのよ。
現実の私は、ブラウスをはだけたまま、自分の胸に手を当てる。
スーツのジャケットは、もう床に脱ぎ捨てていた。
『ブラジャーもだ』
『そんなもので隠すな。お前のその、プレゼン資料みたいに完璧に作り込まれた乳房を、俺たちに見せろ』
「ちが……これは……!」
現実の私の手が、ブラジャーのホックに伸びる。
冷たい会議室のテーブルの上で、私は、自分のブラジャーを外した。
ぷるん、と。
重力に従って、二つの乳房が解放される。
『おお……! なんて乳だ…!』
『形がいい。あの冷徹な神崎が、こんなに熱を持った柔らかいモノを隠していたとはな』
男たちの(妄想の)賞賛。
私は、その視線を浴びながら、自分の乳首に指先で触れた。
会議室の冷気で、すでに硬く、カチカチに尖り始めていた先端。
それを、きゅ、と摘まむ。
「……んんっ……!」
だめ、声が。
現実の会議室に、私の甘い声が漏れた。
眉間に、きゅっと皺が寄るのが分かる。
『なんだ、もう感じてるのか』
『すごい乳首だ。カチカチじゃないか。まるで俺たちを誘ってるみたいだぞ』
そうよ、誘ってるのよ。
貴方たちが見ているから。
貴方たちが、卑猥な言葉で私を「神崎美月」じゃなく、「メス」として扱うから…!
私は、両手で自分の乳房を揉みしだきながら、乳首を強く、強く、こすり上げた。
ギリギリと、痛みと快感の狭間で、脳が灼ける。
口が、知らず識らずのうちに半開きになって、浅い息が漏れ続けている。
「もっとだ」
「それだけじゃ満足しないぞ、俺たちは」
(妄想の)声が、私を追い詰める。
『下のほうを見せろよ、神崎』
『お前が、プレゼン中にいつも隠している、その「本題」をな。そのタイトスカートの中身を、今すぐ見せろ』
ああ……ああ……!
なんてことを言うの。
私は、会議室のテーブルの上で、ゆっくりと両膝を立てた。
そして、躊躇いがちに、その両脚を、開いた。
タイトスカートの裾が、自然とめくれ上がる。
黒いストッキングに包まれた太もも。
そして……。
両脚が開かれたことで、スカートの裾が上がり、ストッキングの最上部を留めている、黒いレースの……ガーターベルトのストラップが、露わになった。
『……おい、待て』
『あれは……ガーターか?』
(妄想の)男たちの声色が変わる。
驚愕と、それ以上の興奮を含んだ声に。
『マジかよ……スーツの下に、ブラだけじゃなく、ガーターベルトまで着けてやがったのか!』
『神崎……お前……!』
『とんでもない痴女だぞ、こいつ! 毎日こんな格好で、俺たちの前で冷静なフリをしてたのか!』
『このスケベが! 本当は、会議中もムラムラしてたんだろう!』

ああ、ああ、ああ……!
バレた。
バレてしまった。
私の、一番の秘密が。
その興奮に、私の身体は、ビクン、と大きく震えた。
腰が、勝手に、小さくくねるように動き出す。
もう、止められない。
## 具体的な言葉の刃、晒される私の「形状」
『見ろよ、あいつ。腰が動いてるぞ』
『ガーターベルト見られただけで、そんなに感じてるのか』
『真ん中は、どうなってるんだ? その黒いパンティの中身を、見せろよ』
私の両脚は、さらに大きく開かれていた。
ガーターのストラップに縁取られた、中央の、小さな黒い布地。
私の、秘密の場所。
『濡れてるのか?』
『触ってみろよ。俺たちの前で。そのパンティの上からでいい。お前がどれだけ淫乱か、証明してみせろ』
ああ、なんて命令。
でも、私の指は、もうその黒い布地の上に、置かれていた。
人差し指と、中指。
二本の指が、薄いレース越しに、私の中心にある硬い蕾を探り当てる。
「……ん……っ!」
布越しなのに、熱が、直接伝わってくるよう。
私は、そのまま、指を縦に、ゆっくりと滑らせた。
レースの生地が、私の湿った粘膜と擦れ合う。
ぬ、と湿った感触。
『そうだ、そのまま擦れ』
『その黒いパンティの色が変わっていくのを、俺たちに見せろ』
言われるままに、私は指を上下させる。
最初は小さく、ためらうように。
でも、男たちの(妄想の)視線が、私の指の動きを大胆にしていく。
「……んちゅ……ぁ……ぬる……」
小さく、水音がし始めた。
下着の上からなのに。
私の蜜が、黒いレースを、じわり、と濡らし始めた。
色が、濃く、黒く、変わっていく。
最初は小さな点だったシミが、私の指の動きに合わせて、縦に、筋になって広がっていく。
『おいおい、すごいぞ神崎』
『もうべちゃべちゃじゃないか。黒いから、濡れてるのがよく分かる』
『そんなに濡らして、俺たちにどうして欲しいんだ?』
『そのガーターベルト、最高にエロいぞ! その格好で腰を振れ! もっとだ!』
「……ぁ……わ、わたし……」
口が半開きになって、自分でも気づかないうちに、涎が糸を引いて、顎を伝っていた。
腰が、もう私の意思とは関係なく、くね、くね、と小さく左右に揺れ始めている。
指の動きに合わせて、快感を求めるように。
『見てみろよ、あいつの顔』
『いつもはあんなに冷静沈着なのに、今はよだれ垂らして、腰振ってるぞ』
『最高にいやらしい顔だ、神崎!』
その言葉が、引き金になった。
もう、布の上からじゃ、我慢できない。
私は、濡れて重くなったパンティのクロッチを、指でぐい、と横にずらした。
ぷちゅ、と音を立てて、溜まっていた蜜が溢れ出す。
指先が、熱く腫れ上がった私の蕾に、直接触れた。
「……ひぃッ!!」
『ずらしたぞ!』
『見ろ! あれが神崎の「本体」だ!』
ああ、もうダメ。
見られている。
私の、一番恥ずかしい「形状」を、男たちが、検分するように、見ている。
『おいおい、すごいことになってるぞ』
『花弁がもう開ききって、テカテカに光ってるじゃないか』
『真ん中のクリトリスを見ろよ。皮が剥けて、真っ赤に腫れ上がってるぞ。あんな小さいのに、いっちょまえに主張してやがる』
「あ……あ……や……そん、な……」
やめて。
そんな、具体的に。
私のそこを、そんな風に言わないで。
恥ずかしい。
恥ずかしくて、死んでしまいそう。
でも、身体は正直だった。
その「具体的な言葉の刃」が、私の羞恥心を切り裂くたびに、私の腰は、ビクン、と大きく跳ねた。
『蜜が垂れてるぞ。もうテーブルに落ちそうだ』
『見ろよ、あの入り口を。生き物みたいに、パクパク蠢いてやがる!』
『あれは、ちんぽを欲しがってるんだよ。俺たちのちんぽを、早く入れろって、ねだってやがる!』
「ねだっ……てな……ぁ……んぐ……ッ!」
違う、と否定しようとした声は、喉の奥で快感の喘ぎに変わった。
その通りだったから。
私の入り口は、その言葉に反応して、きゅう、と締め付けられ、そして、じゅわ、と新しい蜜を溢れさせた。
『そうだ、それだ! その顔だ神崎!』
『そのいやらしいまんこを、俺たちにもっとよく見せろ!』
『指を入れろ! その蠢いてる穴の中に、お前の指をねじ込んで、中がどうなってるのか、見せてみろ!』
ああ、ああ、ああ……!
その言葉が、私の最後の理性を、粉々に砕いた。
「んぐ……ッ! ぁああああああアアアアッ!!!」
私は、命令されるまま、濡れそぼった指を、蠢く入り口へと突き立てた。
指が、吸い込まれるように、私の熱い内側へと入っていく。
その瞬間、私の身体は、テーブルの上で、ビクンッ、ビクンッ、と大きく跳ね上がった。
熱い。
熱いものが、内側から溢れて、止まらない。
痙攣が、波のように何度も何度も押し寄せて、私の指を、手首を、そしてこの聖域であるテーブルの冷たい表面を、べしゃべしゃに濡らしていく。
「はっ……ぁ……! はぁっ……はぁっ……! あ……あ……」
絶頂の嵐が過ぎ去り、私は、テーブルの上に突伏したまま、動けなかった。
両脚は開かれたまま、だらしなく力を失っている。
ガーターベルトの黒い線が、私の白い太ももに、淫靡な模様を描いていた。
全身の力が抜けて、荒い呼吸だけが、現実の「静寂」に響き渡る。
妄想の中の男たちは、もういない。
ただ、冷たいテーブルの感触と、自分が撒き散らした生々しい現実だけが、そこにあった。
「……なんて……なんて、ことを……」
ブラウスははだけ、スカートはめくれ上がり、下着はずらされたまま。
乳首はカチカチに尖ったまま、涎が私の顎を伝っている。
ガラス張りの向こうは、ただの暗いオフィス。
誰も見ていない。
でも、私は、確かに「見られていた」。
私の「形状」も、「状態」も、全て。
私は、震える手で、床に落ちたジャケットを拾い上げ、自分の濡れた場所と、テーブルを乱 Beobachtungenに拭った。
そして、何事もなかったかのように、服を元に戻していく。
ガーターベルトの感触を、スーツの上から確かめるように。
この、誰にも言えない秘密。
この会議室のテーブルに刻みつけた、私の「本当の姿」。
明日も私は、完璧な「神崎美月」として、この会議室でプレゼンをするのだろう。
このテーブルの冷たさを、肌で知りながら。

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